エコテクみらい研究所のご案内

特定非営利活動法人エコテクみらい研究所設立趣旨

 科学技術立国を目指す日本にとって、昨今の子どもたちの理科離れの現状は大変憂慮すべき事態です。こうした現状を踏まえ、産・官・学の連携のもとにさまざまな対策が講じられていますが、まだまだ十分とはいえません。理科や科学は本来子どもたちにとって興味深い分野であるはずなのに、その楽しさを体験する機会を与えられない、また授業の中で指導教員に負担のかかる実験や観察が行われないというところに問題がありそうです。
 本研究所はそうした問題を解決するため、企業や諸団体などの協力により子どもたちに科学や科学技術・環境・エネルギー・情報・安全などについて分かりやすく指導できる指導者の育成、子どもたちがそれらについて学ぶ機会の創設と運営、子どもたちがそれらについて学ぶための教材や資料の制作・調査研究を行います。そしてそれらを通して、科学や科学技術教育,環境教育(水や食を含む),エネルギー教育、情報教育、安全教育などに関する創造や普及に努め、地球市民の意識向上のため文化・公益に寄与することを活動の中心とします。また、そこで得られた情報はインターネットなどを通して地球市民に公開してまいります。
 本研究所は地球規模の視点に立って、世界中の子どもたちに夢と希望を与え、子どもたちが科学や科学技術・環境・エネルギー・情報・安全などについて学ぶ機会を通して、将来の人類のとって住みよい地球を守り続けるための知恵を培っていきます。

2007年9月

理事長ご挨拶

長岡 稔(ながおか みのる)

NPO法人エコテクみらい研究所 理事長



 特定非営利活動法人エコテクみらい研究所は、 2007年設立当時の社会課題を背景に、子どもたちの教育に関心の高い有志によりに設立された団体です。
 設立を記念して開催したシンポジウムで初代名誉理事長の元文部大臣有馬朗人博士は、基調講演の中で「子どもたちの未来のために今求められる教育とは、学校だけに任せておくのではなく、社会全体で取り組むべきものである。そのためにエコテクみらい研究所への期待は大きい」と述べられました。
 崇高な理念の下、設立に関わったたくさんの先人たちに背中を押され、今日まで様々な事業を行ってまいりました。東日本大震災の被災地の子どもたちを励ますための「楽しく学ぶエネルギー実験教室」や「絵本読み聞かせ指導者養成講座」をはじめ、子ども夢基金の助成金をいただいての活動などです。
 そして今年、設立から16年目を迎えました。東日本大震災や福島原発事故、また地球規模のパンデミック新型コロナウイルス感染拡大などにより、子どもたちを取り巻く状況は設立当時と大きく変わっています。しかし変わらないのは、「子どもたちの未来のために私たちが果たすべき役割がたくさんある」という事実です。
 このたび、本研究所は運営体制を刷新しました。創業の精神に立ち返って 「子どもたちの未来のために私たちにできること」を見直すためです。SDGsの理念である「だれ一人取り残さない」豊かな社会の実現に向けて、未来を担う子どもたちの育成は喫緊の課題です。
 本研究所はとても小さな組織です。やれることも限られています。しかし”志”だけは大きく、地球規模の視点に立って世界中の子どもたちに夢と希望を与え、子どもたちによい教育を提供することを通して、将来の人類にとって住みよい地球を守り続けるために微力を尽くしてまいります。

2023年4月