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株式会社プラスエム
プラスエムの田んぼ

プラスエムの田んぼ、成長記録

プラスエムでは、日本の原風景棚田の景観を守る活動として、毎年棚田の米作りに協力しています。
能登半島・白米千枚田に続く、長野県「おばすて」での米作り。米作りは今年9年目を迎えました。
このコーナーでは、プラスエムの田んぼの成長過程をご紹介いたします。

更新情報

地名「おばすて」の由来

長野県千曲市と東筑摩郡筑北村にまたがる位置に姨捨山があります。正式名は冠着山(かむりきやま)ということですが、いつからか「おばすてやま」などと、おどろおどろしい名前がつけられました。

深沢七郎の小説「楢山節考(ならやまぶしこう)」を原作にした映画を観たことがあります。村の年寄りは70歳になると楢山まいりに行くのが習わしで、69歳のおりん(坂本スミ子)はやがてその日を迎えます。「70歳になると楢山まいりに行くのが習わし」とは、集落として生き残るために働き手ではなくなった年寄りを口減らしのため山に捨てるという、食料の乏しかった信州の寒村での習わしです。

先祖の時代には、飢饉の年に子どもを間引きしたという言い伝えもあったであろう寒村でのこと、働き手ではなくなった年寄りを大事にすることは隣近所に対してはばかられたのでしょう。そのことは年寄り自身が一番感じていたことでもあり、その日を楽しみにしているという風習でもありました。映画では、孝行息子の辰平(主演:緒形拳)が年明けも近い冬の夜、誰にも見られてはいけないという決まりのもと背中に母を背負って楢山(姨捨山)まいりへと出かけていきます。辛くてもそれが貧しい村の掟でした。

この映画は、今村昌平監督によりカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞しています。おどろおどろしい名前で呼ばれる姨捨山は、実は「月の名所」としても知られています。

プラスエムがオーナーとなった 「姨捨の棚田」は、その「月の名所」姨捨山の北側にあります。わが国で初めて国の名勝に文化財指定を受けて、全国棚田百選のひとつに選定されている歴史文化的景観でもあります。