プラスエムが誇る“教員ネットワーク”

例えば、コンクール・コンテストの実施に当たって、教科研究会組織(注)の後援名義をいただくことはそれほど難しいことではありません。教育的な内容であり、必要な条件を満たして申請すれば前向きに検討してくれます。しかし、後援名義をもらったからといって必ずしも運営に協力してくれるわけではありません。講師派遣授業でもそれは同じです。

しかし、プラスエムが運営するコンテストでは、いちばんの課題である作品募集にも協力していただくことがあります。講師派遣授業の計画で、実施希望校が少ない場合、実施してくれそうな学校(校長)を紹介していただくこともあります。

プラスエムは、教科研究会の会長、副会長など有力な役員の先生と個人的なつながりを持っているからです。役員の先生はほとんどが校長先生ですが、かつては事務局でバリバリ活躍していた先生方です。

そうした先生が、やがて校長になられて役員に就任し、校長退任と同時に研究会の顧問となり、いつまでも影響力を持ち続けます。

プラスエム社長の長岡は、プラスエム設立以前勤務していた教育出版社旺文社の時代から、長年にわたって、先生方と個人的な信頼関係を築いてきました。当時お若かった先生が、やがて校長になられて、教科研究会の役員に就任している親しい先生もたくさんおられます。

企業や団体から相談される案件では、このような幅広い立場の先生方のうち、最も適切と思われる先生に相談を持ちかけます。そうした先生方とのパイプが即ち“プラスエムの教員ネットワーク”の正体です。教員ネットワークの先生には、教科研究会以外の方ももちろんおられます。

3年ほど前、北海道苫小牧市の小学校で環境をテーマにした講師派遣授業を実施したいという依頼がありました。プラスエムと言え、苫小牧市の小学校に親しい先生がいるわけではありません。そこで、北海道小学校校長会会長を東京の全国本部でご紹介いただき、会長先生のルートで苫小牧市の小学校・教育委員会にたどり着きました。

こうしたルートをたどることはプラスエムの案件では珍しいことではありません。企業の担当者がいきなり連絡してもまず相手にされませんが、責任ある立場の先生からの紹介があれば、決して無碍に断られることはありません。先生方のルートも強いきずなで結ばれているからです。

その代わり、協力してくれた先生が、万が一困るような事態を引き起こせば、プラスエムは二度と協力を得ることが出来なくなります。教員ネットワークは限りなく強力であり、無限大の力を秘めていますが、子どもたちの教育に責任を持つ先生方のネットワークですから、安易な依頼は出来ないということです。教育出版社旺文社の時代から、40年以上に渡って築いてきた信頼関係が今でも維持できているということは、そうした事態を引き起こしたことが一度もないということでもあります。

また、プラスエムの教員ネットワークは作ろうとして作ったものではありません。長い年月を経て、自然にでき上がったものです。その間、一方的にお世話になる関係ではなく、先生方の困りごとにはできる限り相談に乗りました。だから、先細りすることなくいつまでもよい関係でいられるのだと思います。

(注)教科研究会(「プラスエムが連携できる団体」参照)

理科や社会科などの教科ごとに専門の先生方が組織する研究会です。教科ごとに小学校・中学校・高校別に分かれており、全国組織から都道府県・市町村レベルでも存在する場合があります。授業技術の研さんを目的とし、全国大会を開催して先生同士の情報交換の場を提供するなどの活動をしています。


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