プラスエムでは、原子力発電環境整備機構が実施する、「第4回「私たちの未来のための提言コンテスト」の運営を担当してまいりました。

このコンテストは、全国市町村教育委員会連合会、全国中学校社会科教育研究会、日本エネルギー環境教育学会後援のもと実施しているもので、高レベル放射性廃棄物の最終処分について、どのように取り組んでいくべきか次世代層にも積極的に考えてもらうことを目的にしています。

その作品募集が去る1月16日に締め切られましたが、過去最多の力作が寄せられました。

ご協力いただきました皆様に心よりお礼申し上げます。

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

さて、昨年古稀を迎えたことも影響しているのか、最近幼少期のたわいもない情景を思い浮かべることがよくあります。

私が生まれ育った群馬県西部地区では、東京と同じように雪はめったに降りませんが、上州名物の空っ風が吹き荒れます。地域では“浅間下ろし”と言いました。

風に向かって必死で自転車のペダルをこぐ私がいます。少し前まで枯れ草色だった土手がナズナやハコベ、たんぽぽなど瑞々しい葉の色で覆われるのはもうすぐです。

少年の私が向かっているのは笹の森稲荷神社。3月上旬、年に一度に行われるこのお祭りはおおぜいの人でにぎわいます。植木市やたくさんの屋台が並びます。中でも、子どもたちはみそ饅頭を焼く匂いに引き付けられます。みそ饅頭を焼く匂いに逸る気持ちを抑えかねて、ペダルをこぐ足に力が入ります。

笹の森稲荷神社とは、笹森古墳上に鎮座する神社。古墳は、二重に堀を廻らせた全長100メートルの壮大な前方後円墳で、6世紀後半に作られたとされ県の史跡に指定されています。

風に向かって必死で自転車のペダルをこぐ私は、古稀を迎えた今から思えば60年前の私です。

新年を迎えると、なんとなく季節が春めいてきたようにも思えます。

群馬の春を予感させる笹の森稲荷神社の大祭。コロナ感染拡大によって中止されていましたが、3年ぶりに今年は開催の予定です。60年ぶりに出かけてみようかと思っています。小中学校時代の友だちや、もしかしたら初恋の人にも再会するかもしれませんから(笑)。

さて、プラスエムのことです。

昨年に息子の駿介が加わって、さらに新年からもう一人仲間が増えました。

私はなるべく目立たないようにしようと思っています。なぜかというと、年末に内館牧子さんの「老害の人」を読んでショックを受けたからです。

主人公の創業社長は、昔の苦労話や自慢話を何度も何度も繰り返すので、周りの人たちに迷惑がられます。そんな中「オレと同じだ!」と思えるところが随所に見受けられました。

しかし、だからと言ってまだまだ引退するわけにはいきません。

息子や社員たちのすることが“心配で心配で”。

「あっ、そんな場面も本の中にあったっけ?」

今年のプラスエムが注目しているのは、4月に創設される「子ども家庭庁」です。

子どもたちを取り巻く環境には様々な問題があります。そのうちの一つに「子どもたちの健康問題」があります。

プラスエムは健康をテーマにした高校生対象の講師派遣授業「かがやきスクール」(女性の健康教育推進プロジェクト主催)の運営事務局を担当してきましたが、「子どもたちの健康問題」に主体的に取り組むため、4月から同スクールを自ら主催することにしました。

今年のプラスエムは、現在取り組んでいる事業をさらに充実させていくことはもちろん、新しい分野にも果敢に挑戦していきます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

プラスエム代表取締役 長岡稔